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垂直搬送機の法定点検・メンテナンス

垂直搬送機は建築基準法の定期検査報告の対象外ですが、安全性の確保や故障リスクを回避するためにも定期的な自主点検やメンテナンスが不可欠です。このページでは、建築基準法が定める定期検査報告の概要や、垂直搬送機の適切な保守管理を行うメリット・デメリットなどをまとめて紹介しています。

垂直搬送機は建築基準法の「定期検査報告」対象外

垂直搬送機は、荷物搬送に特化した機械設備であるため、建築基準法における「昇降機」には該当しません。そのため、エレベーターなどに義務付けられている建築基準法の定期検査報告の対象外となります。

建築基準法の昇降機に該当する設備は、定期的な検査と行政機関への報告が義務付けられており、これらを怠ると同法違反に問われるリスクがあります。一方、垂直搬送機は昇降機としての法的な検査報告義務の枠組みには入りませんが、これは決して「点検が不要である」という意味ではありません。設備を導入した事業者自身の責任のもとで、適切な維持管理(自主点検や定期メンテナンス)を行う必要があるということです。

建築基準法が定める
「定期検査報告」とは

建築基準法における定期検査報告は、建物や設備の状態を維持・保全するために行われる法定の定期的な整備・点検をいいます。以下の4つに区分されています。

  • 建築設備定期検査(換気設備や給水・排水設備など)
  • 特定建築物定期調査(建物そのものの検査)
  • 防火設備定期検査(防火シャッター、防火扉など)
  • 昇降機等定期検査(エスカレーターや小荷物専用昇降機など)

建物の定期検査の周期は原則として3年ごとですが、それ以外の設備は1年ごとに実施して報告する必要があります(初回の検査時期等は条件により異なります)。エレベーターや小荷物専用昇降機は、上記のうち「昇降機等定期検査」に該当します。

参照元:【PDF】国土交通省近畿地方整備局公式HP(https://www.kkr.mlit.go.jp/build/conservation/preservation/ol9a8v000000ovuv-att/r5-tenkentou-kankohokenkiho.pdf

垂直搬送機の点検・メンテナンスをしない
デメリットは?

垂直搬送機は定期検査報告の対象外設備のため、行政への1年ごとの定期検査報告は不要です。しかし、自主点検やメンテナンスを怠ってしまうと、以下のデメリットを被る可能性があります。

  • 設備が突然故障してしまう
  • 故障時の修理代が高額になる
  • 設備の劣化が進んで性能が低下する
  • 設備の劣化によって安全装置が正常に動作しなくなる
  • 事故や重大なインシデントの発生リスクが高まる

点検やメンテナンスを怠った結果、垂直搬送機が突如故障する可能性も否定できません。部品交換などの費用がかさみ、修理費用が高額になるおそれもあります。

また、設備の劣化が進んで性能が低下したり、安全装置が誤作動を起こしたりすることも考えられます。垂直搬送機の劣化が進むと、生産効率や安全性は大きく低下してしまうでしょう。

最悪のケースでは、事故が起こって従業員が巻き込まれる可能性もあります。そうでなくとも、事故やインシデントの発生確率は高まってしまいます。

安全稼働のための自主点検・教育・記録の推奨

建築基準法による定期検査報告の対象外である垂直搬送機ですが、機械設備として安全に長期間稼働させるためには、事業者による自主点検や定期メンテナンスが欠かせません。部品の摩耗や徐々に進む劣化を放置せず、メーカーが推奨する頻度でプロによる保守・点検を実施しましょう。

また、設備自体の保守だけでなく、作業員に対する日常的な安全教育や、点検結果の適切な記録・保管も重要です。日々の運用ルールを定め、それを記録しておくことで、万が一のトラブル時にも迅速な原因究明や対応が可能になります。

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