垂直搬送機の手引書
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小荷物専用昇降機と垂直搬送機の違い

このページでは、検討比較される「小荷物専用昇降機」と「垂直搬送機」の違いを解説しています。また、混同されやすい「簡易リフト」との境界や近年の法改正についても触れていますので、現場の運用にどのタイプがベストかじっくり検討してみてください。

ページの下層では、現場の期待に応えられるおすすめの垂直搬送機メーカーも紹介していますので、あわせてご確認ください。

小荷物専用昇降機とは

小荷物専用昇降機とは、荷物の運搬を目的としている設備のことをいいます。飲食店や病院、学校のほか、工場や倉庫などでも導入されています。上下階に人を運ぶ乗用エレベーターと同じ昇降機の一種で、構造もエレベーターと似ているのが特徴です。

ただし、小荷物専用昇降機は荷物専用として設計されているため、作業員などの人を運ぶことはできません。乗用エレベーターとは異なり、カゴの安全性も荷物の運搬を前提としています。

小荷物専用昇降機は、建築基準法で以下のように定義されています。

  • 人が搭乗できず、外部操作によって小荷物を運搬するもの
  • カゴの面積が1平方メートル以下
  • カゴの天井高が1.2メートル以下

小荷物専用で、カゴの面積が1平方メートル以下、かつ天井高1.2メートル以下のものを小荷物専用昇降機としています。この定義から外れるものは、荷物用のエレベーターなど他の昇降機に分類されます。

参照元:山口県公式HP(https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/soshiki/134/24195.html

小荷物専用昇降機と簡易リフトの境界と法改正

小荷物専用昇降機とよく似た設備に、労働安全衛生法で定められた「簡易リフト」があります。こちらも「カゴの面積1平方メートル以下、または天井高1.2メートル以下」という要件があり、これまでは設置される施設によって建築基準法(小荷物専用昇降機等)との法律の重複が起こり、境界が非常に複雑でした。

【2025年11月施行の法改正による取扱いの変化】
2025年11月1日施行の政令改正により、労働安全衛生法の規制を受ける事業場(工場や倉庫など)に設置される簡易リフトは、建築基準法の「小荷物専用昇降機(およびエレベーター)」の規制対象から除外されることになりました。
これにより、工場等に設置する場合は簡易リフトとして扱われ、小荷物専用昇降機としての確認申請や法定点検は不要となります。(※学校や飲食店など、労安法の適用外施設に設置する場合は、引き続き小荷物専用昇降機として建築基準法の規制を受けます)

2025年11月施行の法改正・適用法律の詳細をみる

垂直搬送機とは

垂直搬送機は、大小さまざまなサイズの荷物の運搬に用いられている設備のことです。小荷物専用昇降機や簡易リフトと同じく、倉庫や工場、物流センターなどの施設で利用されています。

基本的な構造は似ていますが、垂直搬送機はコンベヤやトレーで荷物を連続的に搬入・搬出します。システムの一部として自動化されているため、別フロアへのスムーズ・スピーディな運搬が可能です。

垂直搬送機は荷物の運搬専用で、作業員などの人が設備内に入ることができない構造になっています。また、カゴの面積や天井高の法的なサイズ制限がないため、面積が1平方メートルを超えるパレットなどの大型の荷物や、天井高1.2メートル以上の垂直搬送機も自由に導入可能です。

小荷物専用昇降機と
垂直搬送機の違い

小荷物専用昇降機と垂直搬送機の大きな違いは、建築基準法の「昇降機」に該当するかどうかと、自動化への対応力です。

小荷物専用昇降機は、建築基準法における昇降機に該当する設備で、用途やカゴのサイズなどが細かく定義されています。また、新設する際には建築確認申請が必要なほか、法令で定められた定期検査を受ける義務があります。基本的に人が手で荷物を出し入れし、ボタン操作で動かす手動運用が前提です。

一方の垂直搬送機は建築基準法の昇降機には当てはまりません。カゴの面積・天井高は法令の制約を受けず、新設するときの昇降機としての建築確認申請や、法定定期検査も不要です。(※防火区画や消防法への対応は必要です)。また、コンベヤ等と連動した自動連続搬送に優れています。

設備導入は
『現場に適しているか』に注目

小荷物専用昇降機と垂直搬送機は、いずれも荷物の運搬を目的とした設備ですが、設置する施設による法規制(確認申請や法定点検の有無)や、手作業か自動化ラインかという運用面で明確な違いがあります。運ぶ荷物のサイズや頻度、設置・運用時の各種手続きの違いを把握して選ぶことが重要です。

設備を選ぶ時には「自社の現場や運用に適しているか」をしっかりと確認しましょう。 本サイトでは、垂直搬送機を導入する方向けに、現場別におすすめのメーカーをご紹介しています。ご検討中の方は、併せてご覧ください。

【現場別】おすすめ
垂直搬送機メーカー3選

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おすすめの垂直搬送機メーカー
3選

運搬・搬送プロセスを改善するためには、現場のニーズに即した垂直搬送機を選ぶ必要があります。
以下では、現場別におすすめの垂直搬送機メーカーをご紹介します。メーカー選びで迷った際は相談してみましょう。

業務の稼働を止めず
短期間導入必須な
現場は
鈴木製機
鈴木製機公式HP
画像引用元:鈴木製機公式HP
(https://www.szk-s.co.jp/)
おすすめ理由

仕様決定から最短1ヶ月、工事開始から最短3~5日で設置可能。ちょっとした連休の間にも工事ができる!

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小型荷物を絶え間なく
連続搬送する
現場は
ホクショー
ホクショー公式HP
画像引用元:ホクショー公式HP
(https://www.hokusho.co.jp/)
おすすめ理由

エスカレーターとコンベヤの長所を組合せた単純連続搬送が可能。スピーディーな搬送が実現!

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フォークリフト重荷
を別フロアへ搬送する
現場は
オムニヨシダ
オムニヨシダ公式HP
画像引用元:オムニヨシダ公式HP
(https://www.omni-yoshida.co.jp/)
おすすめ理由

フォークリフト搬送に対応し、積載荷重4,000kgまで搬送可能!重荷を搬送できる製品をラインナップ。

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【選定条件】
Googleで「垂直搬送機」と検索し(2024年2月14日調査時点)、検索結果全ぺージに表示されたメーカーの公式HP40社を調査。
そのうち、以下の条件で3社を選定しています。
・鈴木製機...調査した40社のうち、納期が最も短い垂直搬送機メーカー
・ホクショー...調査した40社のうち、唯一2点間の単純連続搬送が可能な垂直搬送機メーカー
・オムニヨシダ...調査した40社のうち、唯一フォークリフト搬送に対応し、最大積載荷重4,000kgの垂直搬送機メーカー